SANDY55 BBS
Power AMP NAD 2200 - さんでー
2022/01/30 (Sun) 18:11:33
昨年はスマホ、中華アンプとブルートゥーススピーカーで遊んでいたのでメインのシステムはほとんどお休み状態だった。
久しぶりにLPやらCDやらを聴きたくなってプリアンプにNAD 2200を接続してみたところNADが通電しなくなっていた。
NAD 2200はかれこれ30年以上も前のアンプ
https://www.hifiengine.com/manual_library/nad/2200.shtml
あれこれ調べた結果110v-120v-220v-240vの電源電圧セレクターがプラスチックの劣化で接触圧がまるでかからない状態になっていた。セレクター部をブラケットから取り外して指で押さえつけると電源が入りプロテクトリーレーも正常に動作した。 ところが右 CHはまったく音が出ない。
リレーはオンボード状態で開けることができるタイプだったで動作を見てみるとリレー動作はまともに見える。
1. 電圧セレクターはボルトを通してナットで締め上げようと思ったが度重なる「指押し」通電チェックと途中の圧不足による瞬断の繰り返しでピンと圧接パーツが焦げ付き圧接羽が一部焼損していたのでセレクター利用は諦めてトランスからの6本ラインを110V用に直結することにした。
結線
1番 青 - 5番 赤 を接続
2番 緑 - 6番 緑 を接続
3番 黄 と 4番 橙 はそのまま
接続用の圧着端子が手元になかったので芯線を捩って半田処理して3重に熱圧縮チューブで絶縁処理。
接続無しとなる 黄 と 橙 もそれぞれ熱圧縮チューブで末端を絶縁。
これで手放しで電源が入るようになった。
2. リレー
Taikoという日本のメーカーの物のようだが見当たらない。
ググった結果動作電圧が若干異なるが IMO製 SRKU-1CT-SL-24VDC というのがほぼ PINコンパチで使えるようだが国内では扱いがない。 US あるいは UK からの購入しかないようだ。
先に書いたようにラッチを外して上蓋を開けることができるので接点を磨くことにした。が、さほど改善無し。
少し指で押してみたら...音が出た。
基板側からピン部分を両CHともすべて再ハンダ。
結果音が出たりでなかったり。
リレーハウジング前方右角を後ろに向けて圧をかけるとまともに出音する。 ハンダ処理がよくないかあるいはリレー内部で導通によろしくない部分があるかのいずれかでしょう。
該当部分の前方にヒートシンク付のパーツがあるのでリレーとの間にピッタシサイズのラバー製の制振材があったので名刺を切り出して折り曲げて押し込み圧を調整してみたらまともに音が出るようになった。
代替品が手に入るまでこれで対応することにした。
IMO SRKU-1CT-SL-24VDC に置き換える時の注意
R413 470Ω はそのままでも良いがかなり発熱するので 240Ω 2W に変更する方が良いらしい。
2本のPINが少し大きいので基板穴を広げるかもしくはリレーのPINをトリムする。
もう一つの代替品 FRA2C-S2 24V
PINを一つ切り取る(このPINは基板上で隣のPINとつながっている)ことでそのまま取り付け可能
https://i.imgur.com/F4BIfpJ.jpg
リレー不良はどのアンプでも発生しますがNADの場合それに加えて電圧セレクター不良がよくあるようです。
サービスマニュアルは hefiengineで入手しました。
リレーに不要な力を加えているのはよろしくないのでやはり代替品を手当てしようと思います。
Re: Power AMP NAD 2200 - さんでー
2022/02/03 (Thu) 01:40:44
およよ
出力不具合は SP OUT のイモハンダだった。
基板の出力ランドのハンダを吸い取ってSP ターミナルからのPINを小さなヤスリで磨き上げて(ススが付いていた)再ハンダ。
R/Lともに HOT側のすぐそばにリレーがあるためリレーを外側に押し込むと基盤が歪んでPINに導通があったのでしょう。
色々調べた結果このアンプのスピーカーターミナル部は前々所有者または中古屋が背板を切り抜いてよく見かける 赤-黒-黒-赤 の大きめターミナルに付け替えてあることが分かった。 そのターミナルはネジ止め無し、切り出した枠のバリに無理やり押し込み基板へのPIN足のハンダで支えるという理解しがたい構造になっていた。 受け取った際随分荒っぽい作りだと思ったのだが海外製にはあることなのかと思っていた。
ちなみに今回見つけたネット画像で元のターミナルはすべて黒色でベースの取付板ごとアンプ背板にネジで固定されていたことがわかった。
このバージョン(手持ちを含む)のスピーカー結線は背面から見ると R+ R- L+ L- というめずらしい配置になっている。加えて R+ と表示された端子は アンプ内部ではグランドで R- がHOTになっているという変態回路でブリッジ設定では R- 表示(実際はR HOT)と L+ にスピーカーを接続してモノアンプになるとう変わり種。
ややこしいことにマイナーチェンジがあったようでそちらは黒 赤 赤 黒 というカラーターミナルになっており背板のシルク印刷は R- R+ L+ L- となっていて R- は通常のアンプ同様グランドとなっている...少なくとも背面の画像ではそうなっている。 ややこしい
手元のアンプを現状のSPターミナルの色に従ってスピーカーを接続すると逆相接続になり低音がスカスカになる。
添付画像は所有機のSPターミナル部分